2011年11月16日水曜日

 


息子「お父さん、革命は起こらなかったってどういうこと?」

「弱いかった者が半旗を翻して強くなることはなく、強い者がただひたすら強くなって支配していくということさ。」

息子「でも当時は争いや一揆はいろんなところで起きていたんでしょ。」

「そうだ。しかしそれはね、相対的に弱体化している地域の話なんだ。このボードを見てごらん。当時の新興国では強い者がますます強くなっているのがわかるだろう。そして弱体化しつつある地域での混乱は、新興国にとって有利な条件をもたらしてくるものなんだ。ライバルは弱体化を早め、さらに彼らに借りを作ることもできるからね。もちろん、新興国でも革命が起きないとは言えない。だから強圧的な政治を可能にするシステムが開発されたんだ。強い国は国を豊かにする力もあるから、強いうちは戦争はあっても革命など起こらないんだよ。帝国こそが平和を作り上げるという偽の理念が遠回しにであれ信じられていた時代なのさ。」

息子「そんな時代はもうこないと思っていいのかな?」


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