2013年2月12日火曜日

「お陰さま」 


商人「あ、お陰さま。」

お陰さま「こんにちは。」

商人「さすがに曇りの今日は、影が薄いですね。」

お陰さま「昨日は濃かったのだけれど、濃いなら濃いで、影を潜めてしまうところがあるんだよね。」

商人「そんなことはありませんよ。いつもいつも、お陰さまですわ。」

お陰さま「私が陰でいるもんだから安心してるくせに。」


2013年2月3日日曜日

「ダウジングについて」


従兄弟「あなたが描いているダウジングとは、水彩という技法と関係があるのでしょうか?」

「鋭い質問ですね。僕は確かに乾きに興味があります。水彩に限 らず、作品には、乾湿を感じると思うんです。ウェットな作品、みずみずしさがあるでは意味が違う。けれど共に作品が持っている乾湿の表現です。」

従兄弟「それと水彩画の乾燥が結びつくと?」

「そうです。そして、水彩画はその乾きのなかに水を探す/感じるようなものだと思うのです。」