2010年11月25日木曜日

  
  
出かけているのが当たり前で、持ち帰るのが前提なこと。

持っているのが前提で、外に出ていくこと。

2010年11月22日月曜日


 
 



Saturno devorando a su hijo


2010年11月21日日曜日

 
 
「ある日、自分が水槽で飼ってるミドリガメが言葉を覚え始めたんだよ。僕は必死になって練習させた。ついでに世界のあることないことをいろいろ教えたのさ。カ メは素直に僕の話を信じてて、5年経ったら自分を川に放してほしいと言うようになんたんだ。世界を変えるって意気込んでるのさ。」

「途中で飽きるだろうと思って、僕はカメに協力を約束したんだよ。それから面白くなってありもしないことばかりを教えるようになった。風車についての話は興味 深そうに聞いてたね。結局カメの意思は揺らがなかった。僕はカメの活躍を今は楽しみにしてる。彼はまずカメの学校を作るらしいよ。」

2010年11月20日土曜日

 

You must lose a fly to catch a trout.


Out of sight, out of mind.


All are not merry that dance lightly.



2010年11月19日金曜日

 
 
中枢とは基本的に外からは隠されれる。全体を構成するため出来事が作り出す。出来事をインターフェースとして人々は中枢の目論見と行動力を測る。中枢も自律 的には動いておらず、外部と内部の圧力の中におり、多層的だ。ただその力学的捻れと中枢の自意識が露になるとき中枢は機能不全に陥る。

中枢(の自意識)は隠されてる(隠せている)ことでより効果的に機能する。今、中枢はどこにあるのか。中枢の変移が起きてるとしてそのモデルはどのようなものか。 ある種の作家は、中枢の場所をつきとめる、あるいはそのモデルの構造を掴みとろうとする。

中枢とはつまり隠された原因と呼べるか。

ただ作家は必ずしも正義として構造を前景化し批評するとは限らない。批評が利用となる場合もある。ところでスパイとはまず内部に入るために承認を得なければならない。

2010年11月17日水曜日




A: 「お前は恩を仇で返すというのか」

B:「貴方の施しは、私が貴方と決して 対等にはならないという暗黙の前提のもとで行っていたのですね」

A: 「お前をかわいがったのは間違いだった」

B: 「いいえ。貴方の行為はリーダーシップを印象づけ る十分な効果を生みました。お互いに利潤はあったはずですよ」

A:「お前にその策略を吹き込んだのは誰だ」

B: 「得をしたのは私だけではありません。意外に身近な人かもしれませんよ。あとは貴方のご想像にお任せします」

A: 「ええぃ!」

(お昼のメロドラマ)

2010年11月15日月曜日

 
 



この男はまだ顔の泥をよく落としておらないけれども、大概似たような汚い顔の人たちばかり、顔を洗うことなんか誰も考えていない。もし彼が友人だったら、彼の前ではたぶんいくつかの話題を避けなくてはならないだろう。しかし食物をとったらそれで果してよく平衡が得られたであろうかというに、今度はその食物が腹の中で消化されなければ平衡が得られないということになる。同様に、ある物質体系が全体として必要とする機能は、そのシステムが自身の内部で与える事のできない機能である。



collaborated with Shinichi Takashima


  
  

内なる声を聞く。死体に、遺留品に。どちらかではなく。



死体がしゃべってる。記憶ではなく、思いつくままに。



 

2010年11月14日日曜日

 





人間の欲望の現実的射程内に存在するもの、つまり、その全体像がいかなるじっさいの経験の対象にもなりえないような世界の表象は、個としての人間ではなく て、悲惨と暗闇から生じる群れとしての人間の、苦々しくも容赦なき闘いによって、征服されねばならない。世界の構造的またはイデオロギー的表象の変革は、 社会的・非人格的要因としての人間の変革と平行してでなければ、実現することができない。反逆への全体性の息吹きのなかで揺れ動く、破壊者であると同時に 建設者でもある火によって生気を与えられているとはいえ、個としての人間は、希望のどうしようもない残り滓にかかわることでしか行動しないのだが、この希 望は、愛への欲望の満足なしには考えられない人間的豊かさの感情に結びついているので——これらの欲望は、現代社会ではとりわけ、人間が陥っているみじめ な生存条件によって、価値を下落させられている——、愛への欲望を昇華して、具体的な未来のうえに移し変えたいという、社会がそれとなく強制する欲求が、 彼にもたらされることになる。—トリスタン・ツァラ

You're not afraid of melodrama

 
 

接合に際して、接着剤の使用は不可。
別々の素材を用いるので、量ではなく材質の相性が重要となります。


 

2010年11月13日土曜日

 




寓話は、何処からやってきたのか不明瞭であり、付け足され、そぎ落とされ、変更されながらもその都度つねに完結した形を見せるなかに、一つの時間の厚みが含まれている。寓話に文体を意識することがいないように、圧縮は文体が問題ではない。遡行すべき超越的な主体は存在しない。入り口は塞がれているが亀裂はある。内部への侵入が一つではないこと。


危機的状況によって共同体の本質的な崩壊が露になる時、その危機意識により共同体が共有するべきイメージの再起が強く希求される。瓦解するのは想像的なもの ではなく構造的なひずみによるものだとして、再起として求められるのは想像的なもの。この時、問題を混同させることがお互いの潤滑油となる。


2010年11月10日水曜日

A: 私はこの写真を撮ったことの責任を負えません。
なぜなら、私はここに写っているものがなんであるのかを知らないからです。
私が興味があるのは、この写真がどう見えるかであって、対象についての知識ではないからです。


B: 私は写真から意図的な表現というものを排除します。
もちろん凡ての技術はニュートラルではありませんが、私にとって重要なのは対象が写真に撮られることによってどのように見えるかです。
私は私が何を撮っているのかを深く知っています。


 世界地図を見ると、島や大陸の形は、壺の破片に似ている。
 


2010年11月9日火曜日


誰もが皆本当はパリに行こうとしている。なるほどパリに行かぬ人もいる。
だが、そうした人たちの動きはすべて、パリに行く準備なのだ。
    





collaborated with Shinichi Takashima

2010年11月8日月曜日



 
松尾
「この薬を飲むとね、あっという間に時間が過ぎているんだ。」

金井「記憶がないのね。生活に支障はでない?」

松尾「うん。もう体に染み付いているからね。」

金井「毎日飲んでるの?」

松尾「そう、この時間に飲むんだ。」

金井「空白は不安じゃないの?」

松尾「いや、気持ちいいよ。」

金井「私は怖いわ。」

松尾「気持ちいいもんだよ。」

金井「穏やかな顔してるもんね。」

 

2010年11月7日日曜日



 
ゲイ
「結局彼が話していることを誰も目にしたわけじゃない。」

ジェミー「今そんなことを言ってる場合?わたしは信じるわ。疑うなんて意味ないわ。」

ゲイ「もちろんぼくもそうさ!」

2010年11月6日土曜日

  
わたしたちはたぶんこのままだと追いつけないわ。
あなたはどうするというの?

  • あなたは追いつこうとすることを諦め、残されてきたもの、取り残されてきたものに向かうというのね。歴史として考古学として、それは学者的に過去に踏み入り、分析し、構造を洗い出そうと試み続けること。

  • あなたは追いつけないことを知り、ここの問題に向かおうというのね。それはつまり主体的な問題、間にある隔たりの不確定性を問い続けること。

  • あなたは追いつこうとするというのね。そのために人体を改造し、加速に別の加速を加える。それはつまり問いの言及よりも変容の実験を試み続けること。

2010年11月5日金曜日




怪物の出現に怯え、
救世主とあがめる者を自らの手で殺したことを忘れ、
復活を願う者たちによって、
引きずり出される犠牲者の声は届かず。
ある者は今が好機と演説を始め、
グロテスクな状況はすでに陳腐と村を去る者もある。
隣村の民は、虎視眈々と状況を伺っている。



2010年11月4日木曜日

   









A:「君は本当にすべては不確実だと主張するの?」

B:「そんな質問なんてまったく必要ないよ。なぜっていまだかつて、君も僕も、
いかなる人も、真剣にそして恒常的に、そうした意見をもったことなんてないんだから」



collaborated with Shinichi Takashima


「心情倫理」

「正義は暴力を生む」

「暴力は感情を誘発させる」

「行動には感情が必要となる」

「感情とエコノミー」

「またとない」

「草を刈れ」

「土の中の根のことを忘れていないか」

「根を抜け」

「飛んでくる種のことを忘れていないか」

「責任倫理」

2010年11月3日水曜日

A: 「なぜ今、鹿やアライグマの被害を報道することに意味があるんですか。」

B:「一つにそれは領土問題を想起させるから。もう一つは、イルカや捕鯨問題に対する補完的な作用をそれとなく促すからさ。」
A:「国民が彼に失望は本質的な見通しからくるものではありません。つらい、変化が見えないとすぐに不信感が生まれる。元の木阿弥はだいたい最初よりも状態が悪くなります。」

B:「ということは、我々にとってはますます好機が訪れると。そういうことですね。」

A:「そうです。この機会を逃してはなりません。我々はそれによって国民の信頼を回復することができるんですから。一石二鳥なわけです。」